サナエトンボ科 サナエトンボ科 Gomphidae ミヤマサナエ属
ミヤマサナエ Anisogomphus maacki (Selys, 1872)
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2003/9/05 黒磯市 北部平地林(木綿畑新田)

2003/9/05 黒磯市 北部平地林(木綿畑新田)


 これは2005年9月18日の出来事です。前日塩那スカイラインでミヤマサナエを見かけ写真を撮ったのですが、あまりよい写りではありませんでした。そこで例年見かけている場所(木綿畑新田)へ行ってみることにしました。草の生い茂った山道を進み車を止めると、薄暗い道の先に蝶が飛んでいるのが見えました。ミドリヒョウモンとオオウラギンスジヒョウモンでした。写真を撮っていて、ふと横に目を移すと昨日撮り損ねたミヤマサナエがいました。ミヤマサナエは4センチ程の大きさで意外と小さいのです。何枚も写真を撮りました。初めの場所から2度場所を変えて留まりました。そしてそのたびにまた写真を撮りました。
 その時です。
 ぱっと飛び立って直ぐです。バタバタというかガサガサというか、翅を打ち付けこすり合うような音が聞こえてきました。思わず音のする方に目をやると、ミヤマサナエがミドリヒョウモンの顎の下に食らいついていました。ミドリヒョウモンは前翅長4センチほどの大型のヒョウモン類で、ミヤマサナエより大きいかも知れません。
 何度もかみついているうちにミドリヒョウモンの頭が取れてしまいました。するとぱっと飛び上がって近くのアザミに留まりました。
 そして食べ始めました。目まで鱗粉が降りかかっています。食べるのに夢中で、どんなに近付いても全く飛び立とうとはしませんでした。
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